久々に映画。

 「太陽の帝国」という映画を観ました。スティーヴン・スピルバーグ監督作品で題材は日中戦争です。1987年公開だったかな。
 有名な監督の作品なのですが、なぜかあまり聞いたことのないタイトルですよね。
 この映画日本ではあまりヒットしなかったのかな。タイトルを聞いて直ぐに日本を題材にした映画だと気づかないかも知れませんし、なかなか難しいテーマの作品ではあるので多くの人に受け入れられなかったのかも知れません。
 映画の出来自体はかなりいいと思いました。さすがスピルバーグ監督といったところでしょうか。日本人俳優も起用されていて、アジア系の俳優が日本人役を演じるなんていう違和感もほぼありませんでした。
 ストーリーも主人公の少年が無謀な行動に出ても大した問題にならず生きながらえている事を除けばリアルな雰囲気を持っていました。
 主人公は捕虜収容所に入れられ日本軍の監視下に置かれるのですが、安易な日本人との友好を描いたり、はたまた日本人を完全悪として描いたりといった事はなく、ストーリーの緻密さが感じられました。
 戦争を主題とした映画でしたが、戦闘シーンはほとんど無く、ヒューマンドラマ的な感じでしたが、同時に日本の栄華と衰退をも描いている素晴らしい作品でした。
 名作として今後も多くの人に観られていくことを願います。
 終わり。