筆力向上338日目。
メメント観ました。
難しい話でした。面白いという感想より難しいという感想が先にきますね。
妻を殺された主人公が犯人を追って復讐をする、というありがちとも言えるお話なんですが、そこに主人公の記憶が10分間しか持たないという設定を付与することでありがちストーリーから脱却しています。
更に、映像技法と言うべきなのか分かりませんが、結末からさかのぼって行くスタイルをとっており、10分毎に過去へとさかのぼっていきます。
故に視聴者は断片的な情報を得つつ、映画を理解しなくてはならず、記憶を維持出来ない主人公と同じような立場で楽しめる訳です。
これが普通の時系列で展開する映画だったとしたら非常に陳腐な映画となっていたでしょう。
私個人の感想としては、難解で、焦れったくて、それでいて先が気になる映画でした。
こういう普通と違う技法を用いた映画というのは奇抜で面白いですね。
ただメメントと同じ技法を使ったらパクリとか言われてしまうことは想像に容易いので、同じような映画は早々出てこないでしょう。あったら観てみたいです。
終わり。