エスター。

 これは感想を書かねばなるまい。
 いや、是非書きたい。
 そう思わされる映画を観ました。
 「エスター」
 前々から観たいと思っており、ゲオにて旧作になるのを待っていた所、先週あたりに旧作になっていたようで100円で借りてくることができました。
 毎回お世話になっております。
 
 早速感想に移ります。
 あらすじ云々は書いてみたら長くなる上に、うまく説明できないので、興味をお持ちの方は調べてみてください。
 
 良い映画でした。とても。
 楽しい映画ではないです。嫌な気分になるし、後味も決してよくありません。
 でも話が作り込まれた良い映画でした。
 ジャンル的にはサスペンスホラーという感じでしょうか。Rー15ということも加えて考えると、何となく楽しい映画ではないと言った理由も分かって頂けるのではないでしょうか。
 演出もかなり良かったです。工夫されてるなと感じたのは、聴覚障害を持つ、娘のマックスが補聴器を外すシーン。映画自体の音もBGMだけとなり、足音やドアを閉める音なんかが聞こえなくなりました。ちょっとしたことですが、こういうものが物語に惹きつけられる要因になるのだと思います。
 BGMのフェイクも多かったです。何か起こるようなBGMを流しておいて、結果何も起こらない、みたいな。お陰でどのタイミングで実際に驚かされるのかというのが予測しづらい。毎回ドキドキしながら映像を追いかけることになります。観てる方は疲れるけれど、目が離せない。重要な演出だと思います。
 そしてなにより、エスター役であるイザベル・ファーマンの演技が素晴らしい。彼女の演技がこの映画を高いレベルにしたと言えると思います。
 他の方々の演技ももちろん素晴らしいのですが、イザベル・ファーマンの演技からは、映画「ダークナイト」のジョーカー役を演じたヒース・レジャーの怪演と同じようなものを感じました。
 
 久々に観終わった後に満足できました。
 ダークな感じのお話が好きな方は観てみてはいかがでしょうか。
 おわり。