サマーウォーズ感想。
サマーウォーズをBDで観ました。
かなり大きめのテレビで観たので、美しい映像を堪能できました。
キャラデザ、貞本義行さんだったんですね。観るまで知りませんでした。
さて、内容について触れていきたいと思います。
田舎の雰囲気、大家族の温かさ、そして偉大なおばあちゃん、といったものが前半部分で描かれ、その魅力は十分に伝わってきます。あんな大きな家でごろごろしてみたいです。
田舎の魅力が伝わったところで、田舎とは正反対の性質を持つ、ネット社会で問題が起こる。この問題の部分がこの映画のメインなんですが、私としては若干引っかかるところろがあります。
仮想世界OZという、mixiとハンゲームとセカンドライフを一虬にして、更に社会に根づいたようなネットサービスがあって、それが全世界で利用されている訳です。
そんなOZがハッキングされ、管理権限を奪われてしまう。するとユーザーアカウントも乗っ取られ、現実世界でそのユーザーアカウントに関連付けられた権限が悪用されていく。例えば水道局員のアカウントが悪用されると、道路の下から水が吹き出したり(詳しく覚えてません)大統領のアカウントが使われれば、核ミサイルだって打てちゃう!
この設定に無理を感じてしまって、その後の展開も純粋に楽しめませんでした。
いくら世界一安全なセキュリティに守られている(ちなみに一晩で50数名が暗号コードを解けるレベル)とはいえ、人々の生活にかかわる事項が、ネット内のアカウントを乗っ取られたくらいで左右されるのはどうかと思うのです。
ネットサービスが現実社会にこれほど大きな影響を及ぼすというのは、考えにくいです。
今後更にネットが現実社会に根付いて来たとしても、各会社や、事業がそれを管理、運営するシステムを一本化することはないでしょう。
リスクは分散化されて然るべきでしょうし、重要項目である以上、何十もの防壁が必要な筈です。
そんな風に、難しいことが良く分からない私は思ったのです。
全世界に影響を及ぼす問題に、陣内家の人々と主人公が力を合わせて立ち向かう姿は燃えますし、みんなの精神的支柱となっているおばあちゃんのかっこ良さにはしびれました。キングカズマもカッコイイです。
ストーリー展開は面白い。十分にエンターテインメント性を持って、楽しませてくれます。
ただどうにも、OZの設定が気になりました。
私が細かいこと気にしすぎて楽しめなくなってしまったのは、かなり損をしたなと思います。
この映画は巷では高評価ですし、楽しめる映画には間違いありません。
夏に観る映画にはぴったりではないでしょうか。
こんな感じに書くつもりじゃなかったのに、酷評っぽくなってしまって困惑。
終わり。