対人関係のうんぬん。

 なんとなく人との接し方について考えることがある。

 良好な関係を築くにはどうすればいいのだろうか。

 そこに明確な解答はないのだろうけれど、それでも一定の法則というか、こうすれば少なくとも失敗はしないだろうというようなものは存在すると思う。

 今回はそれについて自分の考えをまとめてみたい。

 あくまでこれは私自身が経験して得たものをまとめるだけのもので、自分以外の誰かにこうすれば上手くいく、と説教を垂れる意味合いで書く訳ではない。

 と偉そうに前置きしたものの、結局は一般論の展開に終始しそうな気がする。

 書き始める前から予防線を張りまくっていても仕方がないのでとりあえずはじめる。

 人との接し方と言っても色々あるが、今回は主に会話について書く。

 誰かと会話をする時にまず頭に置いておかなければならないことがいくつかある。

・自分の話したい話題は相手が聞きたい話題とは限らない。

 意外と会話中に意識できないもの。どうしても自分の話したい話題を優先してしまいがちである。これは自分の話したい事をやめて、相手の聞きたいことだけを話せという意味ではなく、それを意識した上で会話を展開したほうが有意義な会話ができるという意味である。

・自分は聞き役の方が会話は円滑に進む。

 これは完全に自分自身の性格に起因するもの。どう考えても話し役の方が円滑に進む人もいる。ただ話したい人の方が多い気がする。聞き役って意外と少ない。だからといって聞いてばかりでも駄目なのが難しいところではある。

・とりあえず相手の意見は受け入れる。

 気に入らない意見でも、否定で返さずに一度理解を示したほうが角が立たない。受け入れたうえで反対意見を述べるのが良い。反射的に否定すると最悪の場合相手は人格を否定されたような印象を抱く。

・自分の事ばかり話さない。

 前述した内容と被るけれど、これはとても重要。自分語りはかなりの快感を得られるらしい。確かに自分の話をしているときは楽しい。ぷち自慢とか特に。でもそれは他人からしたら心底どうでもいい。本当に自慢できる凄いことならいいけれども、大した自慢でもない話をされた時の心の冷めようは形容しがたい。

 行き当たりばったりで思いつくままにここまで書いてみた。

 これらを意識するだけで相手に不快な思いをさせる事態はそこそこ避けられるはず。

 先に述べたようにこれをしていれば絶対に大丈夫というのが無いのが人間関係の難しいところであって、相手との距離感を測ることがなにより一番大切だと思う。

 この人には冗談が通じる、この人には通じないといったラインを見定めることで自分の立ち居振る舞いが決まってくる。このラインの見定めは各々の経験から判断するしかない部分で、センスが必要になってくるだろう。これが上手い人は無意識に踏み込んでも大丈夫なラインを見定めていて、上手く立ち回れる。下手な人はガンガン地雷を踏んで行く。上手くも下手でもない人はラインを意識することで上手い人に近づけるはず。逆に意識しなければ下手な人に近づいていくはずである。

 自ら失敗を積み重ねるか、誰かの失敗を教訓にして学ぶかすることで対人スキルというものは上がっていくのではないか。失敗することなくスキルアップしたいのであれば、思考を巡らせ、相手の気持ちを汲み取る為の努力が必要であることは間違いない。

 よくわからないまま終わる。

 完!